HOME樹木医日誌 R1 津観音のゴヨウマツ、再診断

樹木医日誌 令和1年 津観音寺のゴヨウマツ、再診断へ。

 12月6日
     前回の診断から半年以上が経過した。
津観音のゴヨウマツのご機嫌はどうだろう? そんな気持ちで現地を訪れてみた。
夏を超えているため、乾燥害など出てはないか? マツ枯れには感染していないか? などの不安要素が頭をよぎる。

 進行した葉枯れ。
写真を見てもらえばわかると思うが、アチコチで茶色く変色した葉が目立っている。 これは以前の枯れ方とは違う。
マツ枯れも視野に入れ調査をおこなった。 すぐにマツ枯れでは無いと判断できた。 ではなんだ??

 土壌調査。
4月の診断の時に敷き藁を推奨した。 その通りに対応して頂けたようで何より。そして新しい根の発生も確認できた。
 根を採取して持ち帰って調べる。 しかし・・・・


 持ち帰って顕鏡した根。 共生菌がほとんど見られない。

 
土壌に混和されていたには、バイオ〇〇”〇〇ンだった。 う〜ん。個人的意見ではあるがどうも信用できない・・・・(あくまで個人の主観です)
※ 4月の調査は簡易的なもので、土壌などは調査していません。

 枝葉の検査。
 枝葉を持ち帰り調べる。 
 枝葉に生息する小さな害虫まで調査する。

 なるほど、ケムシのように大きな害虫は誰が見ても目に付く。 しかし、ダニ類のような小さな害虫は見落とし安い。
これら調査の結果をもって、徹底的な管理作業指導書を作成し、徹底した管理を実際に指導した。 冬の間の管理も大切!

 
 津観音のゴヨウマツ、その後。
翌年(令和2年)の夏、ゴヨウマツのご機嫌を伺いに行ってきた。  次の通り!

 治療前


 治療後
またおかしくなるような事があれば、今度は外生菌根菌を試してみるつもり。
土壌の状態にはまだ不安があり、今は良いが将来的におかしくなる可能性は否定できない。

このページのトップへ