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樹木医日誌 令和3年 個人邸のイヌツゲ

 3月18日 個人邸のイヌツゲ
   
 ◆ イヌツゲの枝が枯れている
今回は個人様より診断依頼を頂きました。
イヌツゲの仕立物でした。

クライアントさん曰く、
 『年々、玉が小さくなっていっている』という。
 
さてさて、状態は?
 ◆ 幹・枝が枯れている
完全に日焼けですね。
おそらく時期の悪い時に、強めの剪定を行ったのでしょう。

そこで、樹木の生理について説明をしました。
根から吸い上げられた水の98%以上は、葉を通じて大気中に放出されています。これは、樹木が自分の体を冷やす、つまり樹皮を冷やす為に行っています。樹皮を触ってみて下さい。冷たいところが生きている部分です。』
と、説明しました。
同様に枝も日焼けをしていた。
 ◆ 対処
 『しばらくの間、強度な剪定は禁止します。また、これ以上樹皮を日焼けさせない為に、この夏までに幹を保護してください。また、根っこを掘り返しましょう!ツボ穴式といって・・・・・』 
と、今後の方針と対策をお伝えしました。 数年後にはまた訪問してみるとしましょう!
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