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2月26日

 内瀬のシイノキの孔。
 ■ 内瀬のシイノキの孔。
今回の相談内容は、 『神社のご神木に孔が空いています。 ナラ枯れとは違いますか?』  と、いうもの。
さあ、何でしょね? というわけで現地へ。 三重県の南のほうで遠かったです。 この地域への訪問は、初めてかも。 (*^_^*)

 
神社への階段を登る。 

直ぐにシイノ実を発見。 スダジイではなく、ツブラジイのようです。

問題の孔はこれか。 う〜ん。 カシノナガキクイムシで無い事は、すぐに判別できたが・・・・では、一体ナンなんだ!

孔を分解してみる。 孔は、水平方向へは直ぐに行き止まりとなり、そこから上方向へと向きを変え、1cm程の深さでとまっていた。た。

何かの穿孔性のキクイムシか、ゾウムシの類だとは思うのだが・・・・
断定できず。


 ※ 平成25年6月現在、未同定。

 ■ 調査を終え、帰ろうとしたら・・・・。
一通りを終え、帰ろうとしたら・・・ ウバメガシがあるのを見つけた。 しかも、よく見かけた風景の。 そう、フラスのたくさんでた幹です。

 『これはカシナガだなぁ・・・。』 と思いつつも成虫も見ないで同定するのも
 ナンなので、材を切り出し、持ち帰って調べた。
思った通りカシナガで、しかも思った通り太平洋型の個体でした。

(※太平洋型については、現在では呼び名が違います。解りやすいので、あえてそのように記載していますが、現在では、遺伝子レベルでの分類がされており、4つのグループと7つのタイプに分類わけされています)

この地域はもともと、ナラ枯れ多発地帯なので、被害があっても不思議ではないのです。

 ■ 絶対に忘れてはイケナイ事。
絶対に忘れてはイケナイ事。 被害木の後処理。 ちゃんと焼却処分しましょう!

そうでないと、鈴鹿での被害を、
ボクが拡大させることになってしまいます。 (^^♪
しかし・・・・あのツブラジイの穿孔孔はなんだ。気になる。 ワカラン。


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