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9月30日

 
 ダム下のモミジの枯損

 ■ モミジ診断。 モミジは何故枯れた?

今回は先輩樹木医のおとも・・・と言うことで診断に立ち合わせをさせていただきました。
問題のモミジは、ダムから流れる川沿いにあります。 秋には紅葉スポットとして観光名所にもなっているようです。
で、それらのモミジが段々と枯れてきたという。 それも1本でなく複数本。 原因はなんだろうか・・・・・

幹を見ると枯れてそれなりの時間が経過したものと思われるものもありましたが、芽をみると、今年芽吹いて、それから
枯れたと推測される枝もあります。


 ■ 上流のダムが原因?
上流のダムが関与していると先輩は言う。 確かに大木、古木の衰退には、水が大きく関与している場合が多いが・・・
今回もそうなのだろうか?  確かに今年の夏は異常に暑く、ダムの貯水率も3%まで下がったとか。 そうなるとこ川の水は全く無かった事でしょう。


 比較が無いので解らないですが、このポットホールは
 現在の河川水位から7mは上にあります。
 ということは、昔の水位はここまであったことになります。
 
 水位変化はまず間違いなくダムの影響でしょう。


・・・しかし・・・ ダムが出来て30年弱。 あまりに時間が経過しすぎでは無いだろうか・・・・・。
衰退の原因を、『ダム』 で、片付けてしまうのは、少々無理があるように思う。 水が関係しているのは間違いないだろうが・・・・。
 
 ■ 五色椿  

午後、2件目の診断。 ツバキの花にはあまり詳しくないので、ボクが言うのもナンなのですが、五色椿といい一固体で、白を基調にピンクやら赤い
スジが入るものを言う。(らしい)  もちろん今の時期に花は無い。 

 
 で、何を診断して欲しいかと言うと・・・・この開口部がそのままでも良いのか? と言う事。
考え方はあるが、とりあえずは特に何もする必要が無いことを説明。 そうなった原因(経緯)のみ説明した。 今回は太枝の枝折れに起因していた。
ツバキでこれだけの太さなら、開口部のひとつや二つある。


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